- 出演者
- 高橋彩 別府正一郎
オープニング映像と挨拶。
ポルトガル総選挙は極右躍進。ポルトガルの保守、連立会派は最も多くの票を獲得したが、議会で絶対多数には届かない。野党の社会党や右派政党が強いため、ブロックされることを警戒している。公共部門での人員不足、家賃上昇など社会的なリスクが山積する中、危険を伴うプロジェクト。与党・社会党は多数派としての立場を失った。社会的な不満を追い風にして、極右政党のもうたくさんという意味の「シェーガ」が第三党として、両政党を追い上げた。しかし、保守政党は極右政党との連立を拒んでいる。
「シェーガ」は2019年に誕生した厳しい移民政策を掲げている。イギリスのフィナンシャル・タイムズは支持者には今回初めて投票したような若者が多く、低賃金と住宅価格高騰に対する懸念があると分析している。別府さんは「この政党の党首は自分たちはエスタブリッシュメントの被害者だと主張している。このエスタブリッシュメントは既得権益を得ている人たち、今の体制で恩恵を受けている人たちと訳せる。エスタブリッシュメントを展開して人気を集めてきた政治家の代表格がトランプ前大統領かもしれない。ビジネスマン出身の自分は政治の世界のエスタブリッシュメントと戦ってるという訴えを続けてきた。ヨーロッパではこれから6月にヨーロッパ議会選挙が、アメリカでは11月に大統領選挙がある。しばらくはニュースからはエスタブリッシュメントという言葉を良くきことになるのではないかと思う」とコメントした。
ウィリアム皇太子の妻・キャサリン妃がイギリスの母の日にふさわしい楽しげな家族の写真を公開することで、健康不安を一掃しようとした試みは一転して、写真の加工を認める謝罪に追い込まれた。11日、キャサリン妃はウィリアム皇太子とともにウィンザー城から私的な予定のため外出した。10日夜、通信社5社のうち1社が子どもたちとキャサリン妃の写真の取り下げを厳しい言葉使いで通達した。理由は写真に矛盾が見られるから。11日午前、キャサリン妃自身がSNSで写真に加工を行ったことを認めた。混乱を招いたことを謝罪したいとして、皆さんの母の日が楽しいものでありますようにと書き込んでいる。シャーロット王女の袖に一部が欠けている、キャサリン妃のファスナー部分がずれて不自然に見える、ルイ王子の背にまわした手がかなりぼやけている。これらはすべて何らかの加工がなされたとの指摘と一致する。通信社に共有された写真に添付されていたデータを分析したところ、画像編集ソフトを使って2度加工したと思われる。しかし、元の写真はケンジントン宮殿が公開していないため、分析できていない。
きょうの特集はインドから。心の性と体の性が一致しない人たちに対する差別や偏見をなくそうという動きについて。インドで出産・結婚のお祝いの席で踊り・歌を披露することを生業としてきた「ヒジュラ」と言われる人たちは男性として生まれながら心は女性というトランスジェンダー。古くから「祝福を与える特別な力がある」と信じられてきたが、差別・偏見も受けており最近では伝統的な祝福の風習も徐々に廃れる中、貧しい暮らしを余儀なくされる人達も少なくない。そうした中、アートを通じて社会の認識を変えようと自ら立ち上がった人達がいる。
インド南部の都市・ベンガルール。差別や偏見に苦しむトランスジェンダーに対する社会の認識を変えようと始まったプロジェクト。30人あまりのヒジュラの人たちがアーティストとして参加し、”性の多様性”を象徴するカラフルな色使いで環境・人権などの社会課題をテーマに作品を作る。これまで声を上げてこなかっったヒジュラの人たちのこの活動は多く持っメディアに取り上げられた。各地から依頼が相次ぎ、これまで450以上の作品を制作している。活動の中心メンバーであるシャンティ・ムニスワミーさん(42)は物心がついた頃から周りの女の子たちが着ている服を自分も着るのが好きだったという。21歳のときに両親にトランスジェンダーであることを打ち明けたが、受け入れてもらえなかった。自分の気持に反して女性との縁談を持ちかけられたムニスワミーさんは逃げるようにヒジュラのコミュニティに駆け込んだ。しかしヒジュラとして歌や踊りを披露してエられる収入はごくわずかだった。他の仕事を探そうとしても雇用してもらえず経済的に極めて厳しい状況に置かれ、物乞いなどを余儀なくされた。いまは作品の報酬で生活できているというムニスワミーさん。アーティストとしてられるようになったことで自信を持ち、自分のアトリエを持つという新たな夢に向かって進んでいる。
ムニスワミーさんたちを支援しているのが地元の女性アーティスト、プルニマ・スクマールさん(36)。8年前にプロジェクトを立ち上げた。きっかけはヒジュラの人たちを題材にしたドキュメンタリーの制作に携わったことだった。「誰もが生きやすい社会にしたい」という思いの一歩として、まずはヒジュラの人たちを知ってもらえることが大切だと考えるスクマールさん。地元の人達にも積極的に活動に参加するよう呼びかけている。この日、制作現場を手伝いに来た地元の大学に通う男子学生は、これまでヒジュラの人とほとんど接したことがなかったという。ムニスワミーさんと作業を行うことで会話も弾んだ。男子学生は「子供の頃から周囲の大人に『ヒジュラに近づかないように』と言われました。まずはこちらから話をしてみることが大事だと思いました」と話す。スクマールさんはこれからもヒジュラの人などトランスジェンダーに対する社会の認識をアートで変えていきたいという。インドでは自分達の人権を認めるよう求めた当事者たちの訴えを受け、最高裁が2014年にヒジュラを含むトランスジェンダーを「第三の性」と法的に認め、自らのジェンダーを選ぶことができる権利を肯定した。ただ、トランスジェンダーの人たちの就労を支援する現地NGOは、「法律を制定するだけでは不十分で、社会の意識が追いつく必要がある」と指摘している。
モディ首相は11日、インドの地政学的・戦略的な地位を一変させる国産の兵器システム「ミッション ディビアストラ」の開発を発表。防衛研究開発機構(DRDO)が10年以上かけて開発して「アグニ5」のマーブ化ミサイルの初めての発射実験が行われた。この新たな兵器システムはマーブ(複数独立標的型再突入体)という技術を使用。ミサイル1機に複数の弾頭が搭載され、それぞれの弾頭が同時に異なる場所にある標的を攻撃することができる。言い換えると1機のミサイルの中に複数の小型核兵器が入っており、それぞれの小型核兵器が異なる標的を攻撃することができる。マーブ化ミサイルの技術を確立するには核弾頭の小型化ができなければならない。超高温に耐える技術である空力加熱技術などの複合的な技術が必要となる。インドが弾道ミサイルの実験を行うことについては数日前に航空関係者に出された通知で分かった。この通知にはインドが「射程3,550キロメートルのミサイルの発射実験を行う」と記されていた。「アグニ5」の射程はこれよりずっと長いと考えられており、基本的にはパキスタン・中国にある全ての標的をカバーできる。マーブ化された「アグニ5」はインドが攻撃された際の反撃の確実性を大幅に高めるもので、それこそが核の抑止力において重要な点。
政府は主要病院に兵役の代わりに軍や保健所で勤務する軍医と保健医を派遣した。医学部の定員拡大に反対して病院を離れ、政府の業務開始命令に従わなかった研修医に対し医師免許停止の事前通知を行なった。医療の空白が長期化し、主な大学病院では手術が半分以下に、外来診療も大幅に減少している。集中治療室と救急外来は教授や専門医を中心に運営されているが、ほぼ限界に達している。研修医が行なっていた業務を少しでも埋めるため軍医と公衆保健医が派遣された。専門医66人とインターンを終えた医師など158人だ。ソウルのいわゆる「ビッグ5病院」にも7~10人の医師が派遣される。政府は早ければ来週から公衆保健医200人を追加・派遣する計画。病院を離れた研修医に対する行政処分は8日を基準に研修医4944人に対し3ヶ月の免許停止処分を予告する事前通知が行われた。今週中にすべての通知を終える予定。政府は医師免許停止を通報する前に病院に戻る研修医に最大限配慮すると述べた。政府はすでに復帰したり復帰を希望する研修医を支援するために研修医保護申告センターも運営する。
中国で全人代と政治協商会議が団結や統制というメッセージを発して閉会した。1週間にわたり経済を中心に高官級会議が行われてきたが、その経済は2023年、近年では最も鈍い伸びを見せた。週末には閣僚らが雇用促進や低迷する不動産市場の安定化に向けてさらに行動をとることを約束した。11日に採決が行われた注目すべき議案が国務院組織法の改正案。99.4%と圧倒的多数で可決したが全人代に出席する代表者は造反することはまずないのでこれも驚きではない。今回の改正法により国務院は党の指導を忠実に守ることが求められ、職務は憲法に則って遂行しなければならない。国務院組織法が制定されたのは中国の憲法が現行のように改正されたのと同じ1982年で、これまで改正されたことは一度もない。今回の改正は中国における権力がさらに国家から党へと移ることを示していると専門家は見ている。これはこの数年見られてきた中国の傾向とも合致するもので、習近平国家主席が国家主席として3期目に入る中、さらに権力を自身に集中させることを表していると言えそう。国務院の役割がいわば縮小されることを意味しているが、今年の全人代などで見られたサプライズにもそれは現れている。通常は全人代も政治協商会議も毎年計画された通り実施されるものだが、今年は全人代開会前に首相の会見が今年を含め現政権中はずっと実施しないとの発表があった。これはこれまでの30年間の慣例を破ることを意味している。会見は事前に練られたものではあるが、報道陣にとっては直接中国政府に質問ができる数少ないチャンスだった。これまではこの会見で経済政策をはじめ中国と外国との関係など首相にあらゆる質問をしてきた。ときには予期しない事態が起こり、そこから報道関係者は政府や中国指導部のトップの内情を多少垣間見ることができた。しかしそういう場面が今年は欠けてしまった。習主席は就任以来慣例や伝統を変えることを恐れないという姿勢を見せてきた。それが今回中国のための政策を推し進めるとして縮小される国務院の役割にも現れている。
ほら貝で音楽を奏でるコンテストがフロリダ州キーウェストで行われた。数十人が大小様々なほら貝を使い演奏。音の質や持続時間などを審査する。
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