ダウ平均株価が16日、取引時間中として初めて一時4万ドルの大台を突破した。好調な米国株に注目するのが日本の個人投資家。15日に発表された米国の消費者物価指数でインフレ率は減速。年内に利下げが行われるとの期待が広がり株価が上昇した。ただ、このところ株価の上昇が続いたことで利益を確定するための売りも相次ぎ終値は4万ドルを下回った。米国株への投資熱を高めているのが日本の個人投資家。スマホで米国株に投資ができるブルーモ証券のアプリは、アップル株などへの投資で知られるウォーレンバフェット氏など著名な投資家やマイクロソフト株を大量に保有するビルゲイツ氏などの資産の組み合わせ、ポートフォリオをまねすることができる。自分で資産配分を変えることもできてあとは自動で株式の売買をしてくれる仕組み。今年1月、新NISA(少額投資非課税制度)が始まり個人投資家が増加。新規の口座開設数は1年前と比べ3.2倍に膨らんだ。こうした中、ブルーモ証券の試験運用に参加する数百人のうち6割以上を占めるのは20代から30代。投資初心者の若者たちをメインターゲットとして狙う。ブルーモ証券・中村仁CEOは若者が投資や資産づくりに向けた一歩を踏み出すようなアプリにしたいと考えている。