ニューヨーク証券取引所から大和証券CMアメリカ・高橋諒至が解説。14日のニューヨーク株式相場について、目立った経済指標や決算発表はなかったが、足元の強い地合いが継続。主要行の決算を受け買われた金融株が続伸。今週から決算発表が本格化する成長株も堅調。月末に決算を発表するアップルやメタがアナリストの強気レポートを受け買われている。エヌビディアも上昇。終値ベースでの最高値を4カ月ぶりに更新。今月前半は中東情勢悪化や港湾ストの影響などで株価が軟調になったが、足元は決算シーズンが本格化し、業績に対する期待が全体を支えていると考えている。先週末の金融大手の決算についての市場の受け止めについて、主要行ではJPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴが決算を発表したが、いずれも1株利益が予想を上回り、堅調な内容となった。銀行株については9月にJPモルガンがアナリストの業績予想が強気すぎると警告したほか、利下げによる利ザヤの縮小や消費の減速に対する警戒感が広がっていた。そのため今回の好決算を受け、投資家の懸念が一定程度緩和したよう。銀行の業績は経済全体の指標とされるため、本格化する決算発表に対する前向きな見方が広がる要因になった。