運転手の残業制限に伴って輸送能力が不足する「2024年問題」が物流業界に協業・再編を促している。人員確保と効率化を実現すべく足元のM&Aの件数は10年前に比べ2倍に増えている。今年4月にはトラック運転手の残業時間の上限が年960時間に是正され運転手の高齢化もあり人手不足は一段と深刻になる。NX総合研究所によると2025年度には14万人が不足する。ネット通販の需要が伸びて荷物の量は増えていて2024年度に輸送能力は14%、2030年度には34%不足するとみられる。トラック1台あたりの積載率を高め、少ない人手で効率的に長距離輸送できる仕組みづくりは喫緊の課題。(日経電子版)