コシヒカリの小売価格は、2024年1月2440円だったのに対し、2025年1月には4185円と、約1.7倍にまで上がっている。農水省によると、2024年の米の生産量は前年より約18万トン増えたが、集荷量は前年より約21万トン減ったという。宇都宮大学の小川さんは「流通の多様化が影響し、新規業者や個人が入ってきて一部が米をストックし、出し惜しみしていることが考えられます。それらが、農林水産省が把握できなくなったという理由になっていると思います。しかし、備蓄米が放出されれば、ストックしている米を手放す可能性があります。少なくとも備蓄米の放出を検討するカードを切るのが早ければ、この米の価格の過熱化を抑えられたのではないかと思いますが…」などと話した。