特別養護老人ホームで働く女性は、インドから来たラクパ・ドルマ・ラマさん。特定技能制度で去年10月に来日した。日本に来る前のラマさんの仕事はインドの航空会社の客室乗務員。しかし新型コロナウイルスの影響で退職。転職先として選んだのはずっと興味があった日本で人の役に立つことができる介護の仕事だった。一方、施設がインドに着目した理由は14億人を超える世界一の人口。施設長の伊藤さんはこれまでに5回、現地の子どもたちが学ぶ学校などを視察してきた。来日から4カ月、ラマさんは施設で欠かせない存在になっている。入居者を車椅子に乗せることも、漢字で記録をつけることもできるようになった。施設では今年中に新たに2人のインド人材を受け入れる予定。ラマさんは「全部ことばはわからないが、入居者の顔を見て気持ちは分かるようになっていると思う。もっと仕事を頑張って良くなりたい。」と話した。