首都圏ネットワーク (ニュース)
きょうから始まった備蓄米の申請受け付けは中小の小売業者やコメ販売店が対象で、令和3年産の「古古古米」8万tが売り渡される。価格は5kg換算で消費税込み907円になる。小泉農相は店頭価格は5kg税抜きで1800円程度になるのではないかと述べている。今回の随意契約では10トン以上の購入や8月までに販売などの条件が設けられているほか、精米が必要となるため、多くの中小の小売業者が精米設備を持っていない中、どの程度申請が集まるかが焦点となっている。こうした中で大手コンビニ3社が購入を申請。このうちファミリーマートでは担当者の打ち合わせが行われ、1kg400円余での販売や来月上旬を目標に全店舗で販売開始することなどが話された。一方都内の老舗コメ販売店は品質への不安などから申請を見送っている。随意契約によって放出されるのは令和4年産と3年産米で、このうち令和4年産の米を購入したイトーヨーカ堂ではあすから東京・大田区の店舗で販売を始めるとしている。一方令和5年産と6年産米はこれまでに入札方式で出されているが、消費の現場に届いた量は19%にとどまっている。