列島ニュース (名古屋局 昼のニュース)
岐阜県に本社を置く物流大手の「セイノーホールディングス」は物流事業を手がける三菱電機の子会社の株式のおよそ6割を取得し、子会社化すると発表した。いわゆる「物流の2024年問題」が課題となる中、事業を強化する狙いがある。発表によると、「セイノーホールディングス」は572億7600万円を投じて三菱電機が保有する「三菱電機ロジスティクス」の株式の66.6%を取得することで合意した。今回の子会社化を通じて「三菱電機ロジスティクス」が持つ大型設備の特殊輸送や半導体精密機械の輸送に関するノウハウを活用し、顧客のサプライチェーンへのサービス拡大を目指すとしている。トラックドライバーの労働規制によって輸送量の減少が懸念される「物流の2024年問題」への対応が課題となる中、「セイノーホールディングス」としては長距離輸送などでの「運べないリスク」に対応し、事業の強化につなげたい考え。