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大手ソフトウェア会社の「富士ソフト」を巡っては、米国の投資ファンドの「KKR」と「ベインキャピタル」が、ともに会社の非上場化を目指して買収を提案している。このうちKKRは、1株あたり8800円とするTOB株式の公開買付の期間を10日間延長して来月5日までにすると発表した。期間の延長でさらに多くの株主から買い付ける狙いがあるとみられる。一方、近くTOBを開始する以降のベインキャピタルは買い付け価格はKKRを7%ほど上回る1株あたり9450円を提示していて、争奪戦の様相となっている。富士ソフトは独立系のソフトウェア会社で売上は3000億円近くある。当初プライム市場に上場していて自動車向けのソフト開発などに強みがあり受注を増やしてきている。KKRによると、富士ソフト側はKKRの買い付けに応じるよう株主に推奨しているという。“物言う株主”もすでにKKRの買い付けに応じたとしている。ベインキャピタルは富士ソフトの創業者から賛同を得ているという。