国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL
近代オリンピックの父として知られるピエール・ド・クーベルタン男爵の末裔であるティボー氏に話を伺うことに。五輪のデザインもクーベルタン男爵が手掛けたのだといい、19世紀後半はヨーロッパで戦争が相次ぐ時代だったが、外交における条約よりも民主的で国際的なスポーツ競技のほうが平和をもたらすことができるとの思いをオリンピック復興につなげた。理念に共鳴する人々によってIOCが設立され第1回アテネ大会は1896年に行われた。アスリートが個人として技量を競い、互いを知ることで緊張を緩和させる思いがあるといい、国家間ではなく個人間での競争が対戦相手を尊重することにつながるとティボー氏は言及している。