モーサテ きょうのマーケット
三菱UFJ信託銀行NY・小野寺さんのドル円予想レンジは149.00円~150.20円。注目ポイントは「ドル円下落の持続性」。景況感指数など複数の指標発表を予定しており結果の強弱に振られされながらも円買い優勢の展開は継続すると予想しているとのこと。ドルと円各々の動きを見ると、ドルは1月小売売上高の低迷などからドル売りとなったが景況感や労働市場は依然底堅く、インフレ再燃リスクへの警戒が必要と考えている。また、FRBはインフレ再燃への警戒から政策金利を当面据え置くとみられドルの買い戻しにつながると考えているとのこと。円については、日銀や政府高官から後押しする発言が相次ぎ、市場による6月までの利上げ織り込み回数は約6割り程度に達している。本日発表予定の全国CPIが市場予想を上回る結果となれば、一段の円買の動きにつながると考えているが、過度な円安が修正されていること・円高や金利上昇を嫌気した日本株下落の動きがみえるなど、日銀は昨年8月の利上げ直後の株価急落をふまえ利上げの影響を慎重に見極める姿勢を取る可能性が高く、市場が年内2回の利上げを完全に織り込むまで時間がかかるみているとのこと。