モーサテ きょうのマーケット
きょうの為替について三菱UFJ信託銀行の齊藤央充さんの解説。ドル円予想レンジを144.40円~145.50円とし、注目ポイントを「アメリカ実体経済に忍び寄る影」としている。齊藤さんは「サービス価格の鈍化が継続する中、結果の下振れを見る声も聞かれている」「アメリカのリセッション入り確率は低位となっており今のところを大波乱は予想されていないが、経済サプライズ指数では先行き懸念は残っている印象。ここ2年程度ハードデータの経済サプライズ指数はソフトデータに遅行しており2、3か月程度遅れて追随していたという観点では4月の関税報道の影響がハードデータでも表面化してくる可能性は高まっていると考えられる」「ニューヨーク連銀が公表しているビジネス活動指数をみても6か月先の数字が低迷しており企業側の先行き懸念も継続している。期待インフレ率では1年後、3年後の数値はともに低下していてトランプ政権が5月に中国との間で大幅な関税引き下げで合意したことが寄与していると考えられる。FRBの利下げ織り込みは1回あたり利下げ幅を25ベースとした場合で年内2回以下まで縮小しており利下げの時期も後ろ倒しの流れとなっている」等とした。