列島ニュース (新潟局 昼のニュース)
新潟地方気象台によると、停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で県内は大気の状態が非常に不安定になり、きのうから下越や中越を中心に大雨となり各地で雨量が増えている。きょう午前11時までの24時間に降った雨の量は阿賀町津川で89ミリ、五泉で80ミリ、三条で71ミリなどまとまった雨が降った。この雨で長岡市にある人工の川「大河津分水」の河口部できのう左岸の斜面が幅70メートルあまりにわたって崩れているのが見つかった。信濃川河川事務所によると、けがをした人はおらず周辺の一般道への影響はないという。またきのうから降った雨によって地盤が緩み、斜面が崩壊した可能性があるということできょうから原因の調査を始めている。「大河津分水」は全長9キロ余りの人工の川で現場の周辺では川底を補強する工事が行われていたが、斜面の崩落で工事を中止しているという。一方県内ではきょうも朝から雨が強まり、佐渡市には土砂災害の危険性が非常に高まっているとして土砂災害警戒情報が出されている。また新潟市、村上氏、新発田市、胎内市、佐渡市、関川村には大雨警報が発表されている。この後、県内には局地的に激しい雨が降り、雨量はさらに増える見込み。あず午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで下越で150ミリ、上越・中越・佐渡で100ミリと予想されている。気象台は今夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒するとともに、きょう夕方にかけて引く土地の浸水や河川の増水や氾濫に十分注意するよう呼びかけている。