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デロイトトーマツグループ執行役・社会構想大学院大学教授・松江英夫さんに話を聞く。「マヨネーズは日本だけではなく海外の方にも人気。人気の秘けつは味と食感の良さにある。背景には海外の競合他社は全卵を原料に使うことが主流なのに対し、キユーピーのマヨネーズは卵黄のみを原料にする独自のこだわりが味やコクのうまさこれを引き立てている。創業以来100年にわたって日本の食文化と向き合い続けてきたそこで磨いた独自の強みが海外からも評価されている証だと思う。輸出も伸びているが、特に7年間で単価が1.4倍に伸びている、これはある意味品質の評価の表れだと思う。」その人気をさらに高めていくには何が必要なのかについて「独自の強みを軸にしながらもマヨネーズの体験機会を現地化と日本化この両極に広げる、両極化戦略に可能性があるとみている。現地化においては卵黄のみを使うという強みを軸にしながらも成分、風味、製造方法を現地の食文化に適した形で変えていくここにかなり伸びる余地があると思う。タイでは辛い味が人気という食文化を念頭にチリソースと合うマヨネーズこれを開発したところ一気に人気商品になったエピソードもある。」2つ目の日本化とはどのようなことか。「日本食を通じてマヨネーズの良さを知ってもらう。特に注目しているのはインバウンドのアウトバウンド化。インバウンドで来られた日本に訪れた観光客を日本食を通じてマヨネーズの良さを体験してもらうその方々が現地に帰った後も積極的にマヨネーズを消費してもらう。」