めざましどようび NEWS
今週水曜日、農林水産省は先月のコメの価格が2万5000円を超えたことを発表。2006年の調査開始以来最も高く、5ヵ月連続で過去最高を更新。千葉県にあるコメ農家には依然として直売所や常連客によるコメの争奪戦が起きていて、現在倉庫には種もみのみしかない。最近になって中国系とミャンマーから「500kg、600kg欲しい。売るんだ」という客も訪ねてきたという。政府の備蓄米放出を来月に控える中、転売目的の買い付けが相次いでいる。今月5日、中国のSNSに投稿された山積みとなったコメの写真。直接手渡しでコメを売ると投稿した中国人女性は取引場所を千葉県内の住宅街を指定。取材班が女性の自宅を訪ねると「コメを買えない人のためのビジネスと認識している」と語った。実際、中国人女性からコメを買った近隣住民は30kgを2万3000円で購入。転売の実態はフリマサイトでも。さらに東京都内にあるコメの専門店に話を聞いた。これまで取引のなかった異業種から大量のコメが欲しいという要望があったという。番組がコメ農家や販売店に転売目的の疑いがある問い合わせがあったか尋ねたところ、15件中10件が「あった」と回答。背景について農業ジャーナリスト・松平尚也氏は「備蓄米の放出前にある程度転売が活発化する。そこではコメのマネーゲームが起きている状況。常識を超えた高額な取引も行われる可能性があり、買う側も注意が必要」と語った。