ワールドビジネスサテライト WBS X
今日のテーマは「日の丸イメージセンサー」。ソニー・ホンダモビリティが2026年の発売を目指し開発しているのが、電気自動車「アフィーラ」。この車ならではの機能を搭載する予定。上半分が、フロントガラスから見える景色。下半分が、そこに独自の情報をのせたナビ画面。近くのおすすめレストランや舞台公演の情報などが自動で表示される。また、逆光で人の目では見えにくい環境でも、横断歩道を認識し、赤いバーで表す機能も備える予定。こうした機能を支える車載カメラの性能のカギを握るのが、半導体イメージセンサー。カメラのレンズを通して入ってきた光を電気信号に変え、映像として記憶する装置。人間の網膜にあたる役割を果たすため「電子の目」とも呼ばれる。ソニーは、他社に先駆け、2023年に現在のスマートフォンに適したイメージセンサーの量産化に成功。現在、イメージセンサーの分野でソニーは世界シェアでトップの53%。2位以下に大きく差をつけている。しかし車載カメラ用のシェアで見ると、ソニーは世界3位。米国企業に大きく水をあけられている。自動運転の普及で毎年10%以上の伸びが見込まれる車載用イメージセンサーの開発は、ソニーにとっても喫緊の課題。