クローズアップ現代 #5039 戦後80年 テレビが伝えた“あすへの希望”
終戦から復興を目指した時代を振り返った。1945年8月、太平洋戦争が終戦を迎えた。この頃、人々が直面していたのは食糧難。当時の食糧事情は戦時中より悪かったといわれている。混乱を抑えるため、ラジオを通して天皇自ら国民に呼びかけていた。その後、日本は本格的な復興へ歩み始める。きっかけの一つが1950年に勃発した朝鮮戦争。日本で造った軍事物資をアメリカなどが大量購入。特需景気で人々の暮らしに余裕が生まれ始める。戦後10年当時の世論調査「今後の生活の見通し」は、「良くなっていく」10%、「悪くなっていく」40.2%だった。1960年、池田首相は所得倍増を宣言。日本は高度経済成長期を歩んでいく。三種の神器が登場し、目に見えて暮らしに豊かさが増していった。戦後20年当時の世論調査「今後の生活の見通し」は、「良くなっていく」51.8%、「悪くなっていく」6.9%に。