NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
トヨタ自動車が中国の上海に、EV電気自動車を生産する新たな工場の建設を検討していることが分かった。関係者によると、トヨタは中国の上海に用地の取得を進めてEVを生産する新たな工場を建設することを検討していて、稼働開始は早ければ2027年ごろになる見通しだという。トヨタは2035年に世界全体で高級車ブランド「レクサス」の新車をすべてEVにする計画を打ち出していて、新工場ではレクサスを中心に生産する計画だという。中国市場でEVの普及が続き、価格競争も激しくなる中でエンジン車が中心の日本メーカー各社は販売の落ち込みが続き、生産体制の見直しを迫られている。三菱自動車工業が去年10月に中国からの撤退を決めたほか、ことしに入って日産自動車とホンダが一部の工場を閉鎖するなど影響が広がっている。トヨタもことし1月から10月までの中国での販売台数は141万台余りと、去年の同じ時期を9.3%下回っていて、トヨタとしては、新工場建設によってEVシフトが急速に進む中国で巻き返しを図りたいねらいがあるものと見られる。