サタデーウオッチ9 (ニュース)
日本時間のきょう未明、ホワイトハウスでゼレンスキー大統領を出迎えたトランプ大統領。会談の冒頭およそ50分間は記者団に公開され穏やかな雰囲気で始まった。トランプ大統領が関心を示すウクライナのレアアース。鉱物に詳しい専門家に聞いた。東京大学生産技術研究所・岡部徹教授はトランプ大統領がウクライナのレアアースについて言及することに違和感があるという。一方、ウクライナにはレアアース以外にも有益な鉱物資源があると指摘する。鉱物資源を取り引きのカードにして安全の保証を得ようとするゼレンスキー大統領は「大事なのはアメリカに支援を継続してもらうこと。支援の継続や安全の保証について協議したい」と述べた。ところが会談の開始からおよそ40分後、風向きが一変する。記者から「プーチン大統領に近すぎるのではないかという懸念も出ているが」と質問されたトランプ大統領は「双方に歩み寄らねばディールは成立しない」、アメリカ・バンス副大統領は「平和と繁栄への道は、外交に取り組むことかもしれない」と述べた。この発言に対してゼレンスキー大統領は「私たちはこれまでプーチン大統領と多くの対話をし、署名をしてきた。しかし彼は停戦を破り、国民を殺し、捕虜の交換にも応じなかった。どんな外交だ?副大統領。あなたは何のことを言っているのだ」と述べ、バンス副大統領は「あなたの国の破壊を終わらせるための外交だ。大統領執務室でメディアを前に論争するとは敬意を欠いている」と述べた。トランプ大統領も顔を赤くしてゼレンスキー大統領に迫る。トランプ大統領は記者団に執務室を出るよう告げ会談の公開部分を終えた。その後、予定されていた共同記者会見は中止に。会談後、トランプ大統領は「会談はすばらしいものにならなかった。和平を望む人物ではなかった」と述べた。一方、FOXニュースに出演したゼレンスキー大統領は「オープンで正直でならなければならない。何か悪いことをしただろうか。われわれは平和への準備はできているが、強い立場に立たなければならない。大統領2人の関係以上に歴史的、国民どうしの強い関係がある」と述べた。