- 出演者
- 伊藤良司 西川典孝 林田理沙 久保井朝美 ホルコムジャック和馬 豊島実季 荒木さくら
オープニング映像。
日本時間のきょう未明、ホワイトハウスでゼレンスキー大統領を出迎えたトランプ大統領。会談の冒頭およそ50分間は記者団に公開され穏やかな雰囲気で始まった。トランプ大統領が関心を示すウクライナのレアアース。鉱物に詳しい専門家に聞いた。東京大学生産技術研究所・岡部徹教授はトランプ大統領がウクライナのレアアースについて言及することに違和感があるという。一方、ウクライナにはレアアース以外にも有益な鉱物資源があると指摘する。鉱物資源を取り引きのカードにして安全の保証を得ようとするゼレンスキー大統領は「大事なのはアメリカに支援を継続してもらうこと。支援の継続や安全の保証について協議したい」と述べた。ところが会談の開始からおよそ40分後、風向きが一変する。記者から「プーチン大統領に近すぎるのではないかという懸念も出ているが」と質問されたトランプ大統領は「双方に歩み寄らねばディールは成立しない」、アメリカ・バンス副大統領は「平和と繁栄への道は、外交に取り組むことかもしれない」と述べた。この発言に対してゼレンスキー大統領は「私たちはこれまでプーチン大統領と多くの対話をし、署名をしてきた。しかし彼は停戦を破り、国民を殺し、捕虜の交換にも応じなかった。どんな外交だ?副大統領。あなたは何のことを言っているのだ」と述べ、バンス副大統領は「あなたの国の破壊を終わらせるための外交だ。大統領執務室でメディアを前に論争するとは敬意を欠いている」と述べた。トランプ大統領も顔を赤くしてゼレンスキー大統領に迫る。トランプ大統領は記者団に執務室を出るよう告げ会談の公開部分を終えた。その後、予定されていた共同記者会見は中止に。会談後、トランプ大統領は「会談はすばらしいものにならなかった。和平を望む人物ではなかった」と述べた。一方、FOXニュースに出演したゼレンスキー大統領は「オープンで正直でならなければならない。何か悪いことをしただろうか。われわれは平和への準備はできているが、強い立場に立たなければならない。大統領2人の関係以上に歴史的、国民どうしの強い関係がある」と述べた。
安全保障に詳しい慶應義塾大学・鶴岡路人准教授の解説。アメリカとウクライナの首脳会談は鉱物資源の権益を巡る合意文書にも署名できず物別れに終わってしまった。鶴岡准教授は「最悪より悪い結果」などと解説した。ホワイトハウスは終了後SNSにバンス副大統領の写真とともに「一度でも感謝を口にしたことがあるか」と投稿した。鶴岡准教授は「想定より悪い結果だったと思う。そもそも首脳会談で副大統領が目立つというものもいかがなものか。今回非常に問題だったのは激しいやり取りが公開の場でカメラの前で行われてしまったということ。問題はより構造的な両国の立場、利益の違いということだと思う」などと解説した。
今回異例の事態となった首脳会談。アメリカとウクライナではどう受け止められているのか。ワシントンから中継。アメリカの主要メディアも「大統領執務室で外国の指導者にあれほど激怒した大統領はいない」「ウクライナを見捨てると脅す」などと衝撃をもって伝えている。与党・共和党からはトランプ大統領を支持する声が上がっており、今後トランプ政権がウクライナへの軍事支援の大幅な縮小や停止に踏み切ることも排除できない。さらにウクライナでの大統領選挙の実施を求める動きを強めていくことも想定される。一方でロシアとは接近が進む可能性も指摘されている。ただ今回の怒り、早期の停戦の実現という思惑どおりには進んでいないことへの不満の表れでもあり、会談の決裂はトランプ政権としても打撃だという受け止めもある。トランプ大統領は会談のあと「和平の準備ができてから戻ってきたらいい」とSNSに投稿しており、突き放しながらも将来的な会談は否定していない。ウクライナ側の出方を見極めながら今後の対応を決めていくものと見られる。
キーウから中継。口論をめぐってウクライナのメディアは会談はトランプ大統領らによる意図的な挑発を通じて支援に消極的な姿勢を示すショー的な要素が強かったとも伝えている。ウクライナ政府からはトランプ政権を表立って批判するような反応はない。ただ、イエルマク大統領府長官がウクライナが単なる地図上の点ではないと理解してくれる人たちに対して感謝したいとした発言に注目をした。超大国アメリカから屈辱的な扱いを受けたという怒りの裏返しの表現に映る。ゼレンスキー大統領はアメリカとの関係を重視する姿勢は変えない一方で、支持を表明しているヨーロッパとの関係に一層、重点を置くとみられる。今回の会談がウクライナ外交の転換点となるのか、そして停戦に向けた動きにどう影響を与えるのか注視をしたいと思う。
会談を受けたロシアやヨーロッパ各国の反応。アメリカとの交渉役として注目されているロシアの政府系ファンド・ロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁は「歴史的な言い争いだ」と両者の対立を皮肉を込めてSNSに投稿した。一方、ヨーロッパ各国の首脳はウクライナへの支持を表明している。フランスのマクロン大統領は「ロシアという侵略者がいて戦っているウクライナの人々がいる。彼らは自分たちの尊厳や独立、子どもたちそしてヨーロッパの安全保障のために戦っている」などと述べている。ゼレンスキー大統領はアメリカをたちイギリスに向かったと伝えられていて、2日にロンドンで開かれるウクライナの防衛をめぐるヨーロッパ各国の首脳らの会合に参加するとみられている。
安全保障に詳しい慶應義塾大学・鶴岡路人准教授の解説。首脳会談後の発言でトランプ大統領は「和平を望む人物ではなかった」と批判した。ゼレンスキー大統領は「非常に緊密な関係を築くことを望む」と述べている。鶴岡准教授は「関係修復は非常に困難。ただ、その可能性が残されているのも事実。鉱物資源の権益確保・停戦実現の2つが必要である以上、アメリカもまたどこかの時点でウクライナと話をしないといけない」と解説した。またプーチン大統領とトランプ大統領との首脳会談については「アメリカにとって米ロ関係の正常化自体が目的。そのための手段の一つがウクライナ停戦。ウクライナ停戦のために米ロ関係の修復が必要なのではない。ウクライナがどうなったとしてもアメリカの観点で米ロ関係修復、正常化ができるのであれば進んでいくということだと思う。今回のアメリカ、ウクライナの決裂をいちばん喜んでいるのはプーチン大統領だと思う。ロシア自身は今、まだ停戦を求めていない。停戦を急いでいるのはアメリカ。米ロ関係の正常化は、特にプーチン、トランプ会談が行われるだけでロシアにとっては相当な得点。国際社会の復帰という非常に大きな舞台になる。ただ問題なのは、アメリカの国益に照らして、ロシアにすり寄るように見える、あるいは本当にすり寄ることが果たしていいことなのか。ヨーロッパは今のところウクライナ支援を強化することで多くの国はまとまっている。ただ、アメリカの代替が本当にすべてできるのか。ヨーロッパに意思があったとしても武器供与の能力がどこまであるのか問われる。加えて本当にウクライナをヨーロッパの一部に受け入れていくのか考えないといけない」と解説した。
サラダや炒め物などさまざまな料理に欠かせないキャベツ。今週2つの数字が発表された。1つは、国内産の小売価格が平年の2.5倍の高値を記録。スーパーなどでは1キロ当たり平均401円となった。そしてもう1つ、1月のキャベツの輸入量が去年の同じ月に比べて42.5倍と記録的な増加になった。さまざまな現場で影響が出ている。東京都台東区のオフィス街。キャベツをたくさん使う飲食店も価格高騰に悩んでいる。ロールキャベツの専門店では1日におよそ100人前、30個分の国産キャベツを使うが最近、仕入れ価格が2倍以上になりサイズも小さくなったという。国内の生産量が落ち込む中、急増しているのが輸入キャベツ。今週、財務省が発表した品目別の貿易統計によると今年1月の輸入量は1万7483トンで去年の同じ時期と比べて42.5倍に。輸入元の9割以上は中国。輸入キャベツはカット野菜などで使われている。東京都足立区の工場では1日のおよそ15トンのキャベツを仕入れ外食や弁当向けとして加工、販売。しかし夏の猛暑やこの冬、雨が少なかった影響で去年12月以降、国産キャベツの調達量は例年の半分程度になった。この工場で使う中国産のキャベツは国内の農薬検査を通過したものを国産と同じように表面を殺菌するなど安全対策を行っているという。輸入野菜を専門に扱う商社によると輸入キャベツはカット野菜などの食品加工業者のほか、飲食店や施設などの給食事業者から受注が相次いでいるという。
国産キャベツの価格高騰の背景について解説。同じキャベツでも収穫時期が違う特性を生かした産地リレーが行われている。ところが、この冬に収穫を行う県などで天候不順により供給できるキャベツの量が減ってしまった。その結果、現在の価格高騰につながったとみられる。そこで供給量を確保するために輸入する量を増やしている。農林水産省は今月も国産のキャベツは平年より高値の状態が続く見込みだとしている。こうした中、国産野菜をなんとか低価格で販売している店もある。
東京都杉並区にある青果店。近隣では1玉およそ400円で販売するところもある国産キャベツが3分の1ほどの価格。安さの理由は規格外と呼ばれる野菜。規格外とは産地などが決めた形や大きさなどを満たしていないもののこと。朝5時、新宿区・淀橋市場で仕入れをする店長の文山成晃さんに同行した。規格外の野菜は毎日入荷される量にばらつきがあり、どれだけ確保できるか予想しにくいという。また、仕入れるときには価格が決まっていないことも多いため価格予想も難しいという。毎日、およそ1トン以上の野菜を1人で仕入れている。今月も高値が続く見込みの国産キャベツだが、気になる4月以降について専門家の東京農業大学・堀田和彦教授は春キャベツを作っていく地域の天候が安定してくれば、いずれ価格は落ち着いてくるだろうとしている。
思い出とともに残したい球場で撮影した画像や動画。インターネット上への投稿を制限する新たなルールが先月から設けられた。しかしプロ野球ファンからは「さみしい」「ややこしい」などの声。ルールが作られた背景には試合の映像が無許可でネット配信されている問題があった。時代とともに変化するプロ野球の楽しみ方。これからどうなっていくのか。新ルールを徹底解説する。NPBが新たに定めたSNSの投稿ルール。撮影について新たなルールでは試合前後、試合中問わず写真も動画も撮ること自体はOK。一方で制限が設けられたのがネットでの投稿配信。例えばリアルタイムでのネット配信は禁止。プレー中の選手の写真や動画のSNS投稿は禁止。ただ、試合のあとなら投稿できるものがある。それはプレー中ではない選手の140秒以内の短い動画や写真。具体例を紹介。ポイントはプレー中かプレー中ではないか。SNS投稿に関するルール。NPBはなぜ新たに作ったのか。背景には無許可で試合のライブ映像をネット上にアップし、収益を得る行為があること。実際のYouTubeの投稿。動画は2時間半を超える試合の様子となっているがタイトルを見てみると「完全版」と書かれ、視聴回数は4万8000回を超えている。このほかにもホームランの様子、注目試合の様子の投稿も。NPBによると試合が行われているときに球場から無許可ライブを行い、収益を得ているとみられる動画も確認されたという。NPBの担当者は「放映権の侵害、営利目的の投稿に対して対応していきたい。ファンはルールを守って楽しんでほしい」と話していた。SNSに詳しい専門家・徳力基彦さんは新たなルールを評価している。一方、ほかのスポーツではSNSでの拡散が新たなファンの獲得につながるとして試合中の投稿を積極的に呼びかけている。サッカーJリーグは2022年2月に試合中の写真のSNS投稿を解禁。バスケットボール男子Bリーグも試合中の投稿を推奨。徳力さんはプロ野球もルールを分かりやすくしてファンを取り込むことが大事だと指摘する。NPBは取材に対し、このルールを運用しながらファンとコミュニケーションを取って内容の見直しも考えていきたいとしている。
アカデミー賞・短編アニメーション賞にノミネートされているフルCGアニメーション「あめだま」。監督を務めた西尾さんは約40年にわたり人気アニメを手掛けてきた。原作は韓国の絵本作家のペク・ヒナさんの2冊の絵本。表題の本は11の言語に翻訳され、日本でも4万部以上発行され人気の絵本。原作の雰囲気を最大限活かしたままアニメーションにすることにこだわった。原作の特徴はリアルな背景。西尾さんは韓国を訪れ街並みを作品に落とし込んだ。原作者のペク・ヒナさんは「アニメーションで登場人物の声を初めて聞いたとき彼らが生きている人格のように感じた」と述べている。作品では少年が心の声を聞き相手の気持ちを理解し成長していく。少年に語りかける素直な言葉を西尾さんも大切にしたという。
全国各地の天気を伝えた。
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アリゾナ州で行われたエンゼルス対ドジャースのオープン戦。菊池雄星投手はエンゼルスの開幕投手に内定。ドジャース・大谷翔平選手は1番指名打者で出場。大谷選手は最初の打席で先頭打者ホームラン。この日大谷選手は3打数1安打1本塁打、2年連続ホームラン王のパワーを見せつけた。
日本時間の今月5日にレッズとのオープン戦で登板予定のドジャース・佐々木朗希投手。3~4イニング投げる予定となっている。
フロリダ州で行われたナショナルズとメッツのオープン戦に登板した小笠原慎之介投手。メジャー最高額で移籍したホアン・ソト選手と対戦した小笠原投手はホームランを浴びる。この日小笠原投手は1回2/3を投げ被安打4の4失点。
開幕戦で対戦する中日とDeNAのオープン戦。DeNAは開幕投手に内定している東克樹投手が登板。東投手は福永裕基選手にタイムリーを浴び先制点される。続いて細川成也選手もタイムリー。3対0で中日が勝利した。
東京ドームで行われた巨人対ヤクルト。巨人は3回に4番岡本和真選手が今シーズン初の実戦で2ランホームラン。ヤクルトも4番村上宗隆選手が4回にホームラン。2人の4番がホームランを放った。
巨人は東京・稲城市にファームの拠点となる新球場が完成。歴代監督の始球式が行われた。新球場のフェンスの高さは東京ドームと同じ。選手は東京ドームで輝く姿を思い描きながらプレーする。阿部監督はジャイアンツを背負ってくれる選手が育つことを願うとコメント。
FC東京の北原槙選手が15歳7カ月22日のJ1最年少出場記録を更新。鹿島アントラーズ戦に出場した北原選手は激しい守備とターンからのパスで片鱗を見せる。試合には2対0で破れたものの自分のプレーを振り返り、チームとして勝ちに持っていけなかったのが悔しいとコメントした。