ドイツの難民政策 厳格化の背景は

2025年10月16日放送 10:33 - 10:40 NHK総合
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シリアから逃れてきたというタムール・アルハムードさんは、医師免許を生かして病院で働きながらドイツ語の語学学校に通い、わずか1年でドイツの医師免許を取得した。一方で、シリアからドイツに逃げたあと仕事が見つからず、公的支援だけが頼りの人もいる。ハーリド・アルアブロさんは兄家族と共に11人でレバノンからドイツへ逃れてきたが、今も話せるのは簡単なドイツ語だけだという。政府の統計では、去年8月までに到着したシリア難民の約55%が、公的支援なしで生活ができない状態だという。ハーリドさんはシリアでは日雇労働が中心で、言語の習得が壁になっている。ドイツでは難民・移民に対する不信感が広がっており、治安悪化が要因の一つとなっている。2024年、刑事事件の容疑者が難民・移民だったケースが、5年前より14%増加している。去年12月、サウジアラビア出身の男がクリスマスマーケットに車で突っ込み6人が死亡し、200人以上が怪我をした。そんな中、極右とされる右派政党AfD(ドイツのための選択肢)の支持率が上がっている。難民・移民政策に詳しいフンボルト大学のヘルベルト・ブリュッカー教授は「外国人労働者が緊急に必要な状況だと認識しなければなりません。彼らが異なる価値観をもたらす現実にも向き合わなければなりません。閉鎖的なドイツには未来がありません。開かれた社会へと変化が必要です」などと話した。


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