情報7daysニュースキャスター FOCUS:
先月、JR東日本で、走行中の新幹線の連結が外れるトラブルが。去年9月にも同様の事案が発生していた。車両のみならず新幹線の運行には架線や線路の整備も重要。それを担っていたのがことし1月引退したJR東海のドクターイエロー。現在もグッズ販売や企画が立ち上がるほど愛された存在だが、老朽化のため運用が難しくなったという。ドクターイエローなき今、安全性をどう守っていくのか。それに代わる存在が静岡・三島の車両基地にあった。こちらではドクターイエローにはなかった新たな点検技術を一般車両に組み込む研究を行っている。まずは新幹線の動力源で金具の劣化・破損のリスクがある架線。これまでドクターイエローでは点検窓のカメラで架線を撮影し技術者が分析。細かすぎる金具は職員が目視で確認していたが、架線を真下から撮影していき実際に走りながら撮った映像。猛スピードで画面から消え去る金具たちを瞬時に捉え同時に異常がないかAIが判定するという。超高速で写真を撮り続けているということで、東京〜大阪間約500キロだと2億5000万枚にも及ぶ。さらに車体の下には線路の自動点検技術も。走りながらボルトの高さを0.1ミリ単位で検知でき、わずかなゆるみも見逃さない。これらは2027年をめどに一般車両に実装される予定。安全性を追及する一方で、進化を続ける重要なポイントがもう1つあった。