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米国の大手自動車メーカー・フォードは今後3年間で主にドイツや英国で働くおよそ4000人の従業員を削減すると明らかにした。ヨーロッパでのEV=電気自動車の需要の落ち込みなどが背景にある。これはフォードが20日、明らかにしたもので2027年の年末までに主にドイツや英国の拠点で働くおよそ4000人の従業員を削減するとしている。米国のメディア・ブルームバーグによると、「ヨーロッパの従業員全体の14%にあたる」ということで会社は今後、各国の政府や労働組合などとの協議を進めるとしている。フォードは去年2月にもヨーロッパでおよそ3800人の人員削減を行うと発表しているが、EVの需要の落ち込みを受けて追加の削減に踏み切った形。またフォードはドイツ政府に対し、ヨーロッパやドイツに欠けているのはEVシフトを推進するための明確な政策だとして充電インフラへの投資や購入時の支援策などを拡充するよう求めたことを明らかにした。ヨーロッパではドイツのフォルクスワーゲンが中国のEVメーカーとの競争の激化などに伴って国内の工場の閉鎖や人員削減を検討するなど自動車メーカーの不振が目立っている。