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経営統合に向けて協議に入るホンダと日産自動車について。きのうの記者会見は、両社の今の力関係を示すものでもあった。ホンダの三部敏宏社長は「当初はホンダがリードしながらこの枠組みを進めていくことになるが、両社の理念やブランドは変わることなく引き続き残していく」、新たに設立する持ち株会社の人事については「取締役の過半数をホンダが指名するとともに、代表取締役または代表執行役社長もホンダが指名する取締役の中から選定する」と述べた。去年のホンダの世界での販売台数は398万台で世界7位、日産は337万台で世界8位。会社の価値を表す時価総額で見るとホンダは6兆7000億円余りで、日産のおよそ4倍になる。日産はかつては長く国内2位の存在感があったが、今は米国の販売不振が響き経営の立て直しが急務な状態で、市場の評価は低くなっている。きのうの会見では、両社が一体となってシナジーを最大化して競争力を高めることを強調していた。