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インドのモディ首相がロシアの首都モスクワに到着しプーチン大統領と郊外にある大統領公邸で非公式の会談を行った。モディ首相が3期目をスタートさせてから最初の公式訪問となりロシアが中国との関係を一段と深める中でこの動きをけん制するねらいもあるとCNAは伝えている。ロシア政府によると2日間にわたって貿易不均衡や貿易協力など豊富なテーマについて協議するという。モディ首相の訪問はウクライナ侵攻開始後初めて。ウクライナ侵攻は、両国の伝統的な友好関係に影を落とし、一方でロシアは中国との関係を強化していて欧米による制裁の中で中国はロシアにとって経済的、外交的な命綱となってきた。先週、上海協力機構の首脳会議に合わせてカザフスタンで行われた中露首脳会談で習近平国家主席との会談でプーチン大統領は「ロシアと中国の関係は史上最高の状態だ」と述べたが過去3年間国境での衝突で対立していて逆にかつてないほど関係は悪化している。通常インドの首相は就任するとまず周辺国を訪問するが今回は関係を破りロシアを選んだ。専門家はインドとしてはロシアにはインドと緊密な関係を保ってほしい、中国依存を深めてほしくないと望んでいるという。欧米とロシア、どちらともうまく関係を維持してきたとされるインドだが今回の訪問でもそうしたバランスを保てるのかが注目される。