列島ニュース NHK NEWS WEB
大阪府に住むある人は去年、自宅リビングで充電していたモバイルバッテリーが突然発火した。すぐに消化しケガはなかったが、外出中だったら家が焼けたかもしれないと恐怖を感じたという。NHKではこうした事故の体験談を募集したところリチウムイオン電池を搭載した様々な製品の発火事故の事例が寄せられた。事例とともに多く寄せられたのが使わなくなった製品の捨て方が分からないという声だった。リチウムイオン電池の捨て方は自治体によって異なっていて、回収していないところも多くある。環境省が令和5年度に全国の自治体に行った調査では約35%が回収を実施していないと回答した。ルールの周知が進まないなか、ほかのゴミと混ぜるなど誤った処分をする人も多くいる。各地のごみ処理施設では混入したリチウムイオン電池が原因とみられる火災が相次いでいる。発火事故を防ぐためにどうすればいいのか。リチウムイオン電池の充電は目の届く範囲で行う。強い衝撃や熱を加えないように注意する。電池が劣化するとリスクが高まるので定期的な買い替えも検討する。捨て方については住んでいる自治体のルールをホームページなどで確認し、回収している場合は分別して捨てるようにする。家電量販店などにあるリサイクル団体の回収ボックスも活用する。ただし回収の対象とならないメーカーの電池もあるので事前に確認が必要。処分に困ったら自治体や製造メーカーに直接問い合わせて処分方法の確認を、などと伝えた。