国際報道 辻’s ANGLE
辻浩平さんによる解説。ロシアの化石燃料輸出による歳入は戦争が始まってから減っている。ロシアの化石燃料を輸入した国は上位から順に中国、インド、トルコ、EU、韓国。トランプ大統領はきのうの国連演説で不満を隠さなかった。ウクライナは先月以降ロシアの製油所への無人機攻撃強化した。攻撃を受けたロシアの精製施設の紹介。ウクライナとの国境から1400キロ離れたロシアの製油所まで攻撃を受けている。生産能力を抑え込めば、輸出もできなくなる。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「最も有効でかつ素早く効果を上げる制裁はロシアの製油所や石油ターミナル貯蔵施設への攻撃だ」と述べた。ロシア国内38の製油所のウチ16箇所が先月以降攻撃を受けている。ウクライナによる無人機攻撃は国内の供給を混乱させ、ロシアのディーゼル輸出量を2020年以降最低水準に押し下げている(FINANCIAL TIMES)。一連の攻撃でロシアの原油精製能力は1日あたり100万バレル以上の精製機能停止し、ロシア全体の17%ともいわれている。外交や経済制裁で止められていないロシア。軍事的手段で遮断しようとするウクライナ。国際的な原油価格を押し上げ世界のエネルギー安全保障を不安定化させることも考えられる。
