NHKニュース おはよう日本 （ニュース）
パリからの中継。事前の予想と異なり国民連合が決選投票で失速したのは、左派の連合と与党連合の選挙協力が予想以上に功を奏したといえる。国民連合に対立する候補者を一本化することで、半極右票を集約させることに成功した形。また今回の投票率は2年前の前回を大きく上回る見通し。国民連合の首相が誕生する可能性も取り沙汰されたことで、「このまま任せて良いのか」と投票にいった有権者が少なくなかった可能性も指摘されている。フランスの政治は今後、不安定な状況が続くおそれがある。左派の連合と与党連合は「半極右」の一点で協力できても政策は大きく異なる。左派連合で最大の勢力となる見通しの急進左派の政党は早くも、マクロン大統領の与党と連立にむけて交渉することを拒否し、与党側も急進左派との連立の可能性を繰り返し否定している。左派の連合も過半数の議席獲得には至らず、マクロン大統領とは政策面で対立しているだけに、今後どのように議会で多数派をつくりあげて安定的な政権運営ができるのか道筋は見えない。