news every. うまい魚の宝庫!東京湾岸物語 第4弾
千葉県・鋸南町の午前10時、すでに店が満車になっている店が。鋸南食堂は電話予約は受け付けておらず、店の前の予約表に名前を書くルール。なので朝から駐車場は大賑わい。その目あては黄金アジ。普通のアジフライとは違い、天ぷらが白っぽい。パン粉が白く糖分が少ないものを使用しているという。揚げても焦げにくいのも特徴。さらに、油の種類、温度、揚げ時間も大事。またフライやなめろうがセットになった、アジを堪能できる定食の鋸南プレートが人気。また全員が食べられるわけではなく、数量限定。
その数時間前、鋸南食堂の店主の西園さんが持ってきたのは自分で釣り上げたアジ。店で使用するアジは西園さんがこだわって釣ったもの。黄金アジは釣れた数によって店で出す料理の数も限られる。黄金アジはエサが豊富な東京湾にいついたもの。波が穏やかな湾内で成長するため、運動量が少なく脂が多いため、光ってみえるようになったとか。現在は週3日の営業のみ。西園さんは東京・大田区にあるリフォーム会社の社長。会社の仕事もあるのでアジ釣りは週に1から2が限界。そんな西園さんが東京湾の黄金アジに惚れ込むきっかけになったのは15年前。お得意さんにアジ釣りに誘われてその時に自分で釣ったアジを食べたことが始まり。いつかこの黄金アジを使って店を出したいと考えていた。その転機は4年前、貸店舗を発見し東京湾の絶景が広がる場所でここで店を構えようと考えた。仕事を合間をぬり2ヶ月で完成させ、釣り仲間に店長をお願いし、二人だけで鋸南食堂をスタートさせた。悩んだのは調理方法。何度も施策を繰り返し、白いアジフライを完成させた。西園さんのアジ釣りに同行。時間ギリギリまでアジを釣り続け、その数は111匹。さらに釣った後鋸南食堂へ。東京湾を横断し200キロかけて向かった。こうして魚は届けられているという。