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与党が過半数を割り込んだ衆議院選挙。ジャーナリスト・後藤謙次氏に聞いた。自民党と公明党の与党は大きく議席を減らし215議席に。15年ぶりに過半数を割り込んだ。立憲民主党は148議席、国民民主党は28議席に。石破総理大臣が自民党総裁として大敗した選挙を振り返った「原点にかえり厳しい党内改革を進め、政治とカネについてはさらに抜本的な改革を行う」。自民党と公明党は急遽幹事長など党の3役が会談。今回裏金議員として自民党非公認で選挙に臨んだのは10人、うち7人が落選。公認をもらった裏金議員も東京7区・丸川珠代氏など比例代表の重複立候補が認められず比例復活はなかった。
開票直前、自民党が非公認候補者の政党支部にも2000万円を支給したとされる問題も大きかった。今回の結果を受けて小泉進次郎議員が選対委員長を辞任。小泉進次郎議員は「目標を掲げて戦い、結果が出なかったら執行部で選挙の責任を負うべき」など述べた。
自民党の当面の問題は来月7日で想定されていた総理大臣指名選挙。後藤氏は「野党の連立政権による政権交代は起きないのでは」とみている。28議席の国民民主党が与党側になった場合、与党側が243議席で過半数を上回る。ある官邸関係者は「国民民主党はかなり高く売ってくるだろう」と警戒するなど調整は難航する見込み。石破総理大臣が自民党本部で会見、野党に協力を呼びかけた「それぞれの党の主張に寄せられた国民の理解、共感を謙虚に受け止め取り入れるべきは取り入れる事に躊躇があってはならない」。国民民主党・玉木雄一郎代表は「政策本位でいい政策があれば協力するし、だめなものはだめと言っていく」、立憲民主党・野田佳彦代表は「役員会で方針を決めてから対応スタートしたい」など述べた。