佐野氏の注目予定 日本物価の基調を見極める/植野氏の注目予定 国際収支構造の差異

2024年5月20日放送 6:07 - 6:10 テレビ東京
モーサテ 今週の予定

全国消費者物価指数について佐野さんは「確認したいのはヘッドラインより、日銀が言う物価の基調。4月の展望リポートでも基調的な物価上昇率が上昇するとすれば金融緩和度合いを調整するとしている。日銀は原材料価格などの一時的な影響を取り除いたものと定義。以前から基調的なインフレ率を補足するための指標として消費者物価の加重中央値、最頻値、刈り込み平均値を公表。4月の展望リポートではいくつかの分析結果を示している。日銀は基調的な物価上昇率は1.5%あたりと見ている。2%を目指す確信が強まれば利上げは継続するとみて間違いない」などと述べた。ユーロ圏経常収支について植野さんは「ユーロ発足後、過去約26年間の推移をみると最初の12年は赤字と黒字が入れ替わるどっちつかずの状態だったが、その後は安定的に巨額の黒字を稼ぐようになっている。近年ではコロナ危機で観光客が来なくなった時に旅行収支で一時的に赤字になったり、ロシアのウクライナ侵攻で天然ガスが急騰した時に一時的に貿易赤字に転落したがすぐ黒字に戻り年間4000億ユーロ、60兆円を超える黒字を計上。ユーロ発足当初は12カ国だった加盟国が周辺に広がり19カ国に増える過程でドイツやフランスの輸出品が実力以下のやすいユーロで輸出できるようになったり人、モノ、金の自由な移動で競争力に変わったことが原因と言われている。今の日本は、貿易サービスが赤字で、日本の投資家や企業が海外で稼いだ利息や配当も国内に戻る割合が低迷。収支の脆弱化が問題視されている。ユーロ円が史上最高値を更新した背景には、国際収支の違いが影響している可能性もあるため、今週も注目したい」などと述べた。


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日本銀行円相場経常収支ユーロ展望リポート消費者物価指数統計

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