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イオン九州の店舗ではきょうが初めての備蓄米販売。店前には朝から大行列ができ、開店を早めた。販売されたのは2022年産の古古米、5キロ2138円。随意契約の政府備蓄米の店頭販売が始まって2週間。実際に食べた人の反応も明らかになってきた。データ分析会社「ノウンズ」が約1000人を対象にしたアンケートでは、味や食感が劣ると感じた人は62%で、変わらないと答えた人を大きく上回った。不満理由は「においが気になった」「パサパサしていた」「炊き上がりが硬かった」などの意見が多くを占めている。ただ、それでも7割以上の人が、今後も備蓄米をぜひ食べたい、もしくは食べてもよいと回答。随意契約による備蓄米の販売は鹿児島市の山形屋ストアでも始まった。販売されたのは2022年産の古古米、5キロ2160円。店は混乱を防ごうと、前日まで告知を控えていたが、午後2時までに販売した3店舗全てで完売となった。一方、農家は2000円台の備蓄米が出回っていることに対し、複雑な気持ちを抱えていた。浜松市のコメ農家・宮本純さんは、生産農家の減少に危惧を抱き、儲かる農業を目指している。ことしから本格的に再生二期作に取り組んでいる。宮本さんは再生二期作を全国に普及させたいと考えているが、国の政策がネックになっているという。宮本さんは「実質いま減反政策が続いていて、田んぼをつぶしてコメを作らないようにさせるために、年間700億~800億円の予算を使っている。それを生産者に機材を補填するための予算として振り替えていただいたら、生産者も安心してコメが作れる」と話す。