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戦争中は各地で殺処分されてしまったゾウだが、戦争を乗り越え生き残ったゾウもいた。1944年、名古屋市にある東山動植物園でも、内務省からの指示でライオンやヒグマなどの猛獣が殺処分された。そんな中、2頭のゾウ「マカニー」と「エルド」は生き抜くことができた。2頭のゾウが生き残ることができたのは、当時園長だった北王英一さんが軍に対し、「ゾウは人に懐いているし太い鎖でつながれている」と必死にかけあったことで、軍がゾウの殺処分を見送ってくれたという。戦後には生き延びた2頭のゾウを一目見たいという全国の子どもたちのために、園や旧国鉄、そのほか私鉄などが協議し、日本各地の子どもたちを名古屋に運ぶゾウ列車の運行が始まった。1949年6月から秋までに、5万人を超える子どもたちが東山動植物園を訪れた。このゾウ列車を扱った絵本「ぞうれっしゃがやってきた」がある。
