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様々な人から愛された十八世中村勘三郎さん。人々に歌舞伎を知ってもらうため、渋谷の劇場で始めた「コクーン歌舞伎」を始めたり、江戸時代の芝居小屋「平成中村座」を現代風に復活させたりするなど歌舞伎の普及に尽力してきた。その熱心で飾らない人柄は多くのファンから愛される一方、伝統を繋いでいく者として厳しい姿もあった。中村勘九郎さん（42）は「とにかく芸を愛し真剣に立ち向かって闘ってきた人」などと話すと中村七之助さん（40）は「今はコンプラで話せないことだらけ」などと話した。勘三郎さんの厳しい稽古で育った2人だが、父との思い出について勘九郎さんは「父は良い時は死ぬほど褒めてくれる。ダメな時はダメでだから信用できる」などと話した。勘三郎さんが亡くなって12年目となる今年は歌舞伎座では今月、十三回忌追善と銘打った公演が行われている。上演される演目は勘三郎さんに縁のあるものばかりである。稽古について勘九郎さんは「勘太郎は頭の中芝居しか無い、小学校の面談で授業中に芝居の事を考えていたので注意された」などと話し七之助さんは「役者として注意できない」などと話した。長三郎について勘九郎さんは「追善で踊るということを認識している。」などと反した。息子たちについて勘九郎さんは「幸いなことに芝居が好きなのが彼らの中にあるので、あとはお客様のことを考えて楽しんで帰っていただけるような役者になって欲しい」などと話した。