ガイアの夜明け 海の幸のパズルを解け!
北極圏に位置するノルウェー領・スピッツベルゲン島。夏は太陽が沈まない白夜の季節。北緯79度にあるのが1991年に作られた国際観測村。日本を始め11カ国が施設を設け、北極圏の観測拠点にしている。学者たちはそれぞれ研究テーマを持って、この極北の地にやってくる。中でも注目するのは、”地球温暖化”ここはその最前線。地球平均の3~4倍で温暖化が進行していると言われている。日本の研究チームに密着すると、目指したのは東ブレッカー氷河。近づくといく筋もの水の流れが立ちはだかる、氷河が溶けて流れ出たものだが氷河に含まれる鉄分のせいで水の色は”赤”。歩き続けること3時間、氷河の上に到着。夏に北極海を覆う氷の広さを表した分布図では、衛星観測の記録では年々面積が縮小しているのがわかる。氷の減少は北極海の水温や海流を変えることになり、そこで暮らす動物や魚にも大きな影響を与える。北極の急速な温暖化の影響は、日本近海でも現れ始めていた。