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南海トラフ巨大地震による津波の被害が想定される徳島・阿南市で、住民などが参加する大規模な避難訓練がありこの中で市が初めてSNSを使って避難者の数や体調を確認する実証実験を行った。訓練は南海トラフ巨大地震が発生し大津波警報が発表されたという想定で行われ、住民や市の職員など合わせて約760人が参加した。住民たちは約30か所の高い場所に避難すると住民の代表などが市の公式LINEを使って避難場所や避難者の数、けがをしているかを報告し、市の職員が一覧になった集計データを確認していた。1月に発生した能登半島地震では自治体が指定する避難所ではない自主避難所にいる避難者の把握などが課題となったことから、阿南市はSNSを活用した実証実験を行った。阿南市危機管理課・石山博章課長は「発災直後に避難者の状況を把握する手段がこれまでなかった。実装できるように努めていきたい」と語った。