ニュースなるほどゼミ (ニュースなるほどゼミ)
冤罪事件を生む不当な取り調べがなくならない理由について話す。紹介したVTRでは冤罪で検察を訴えている男性が「検察の描いた通りになるよう取り調べが進められる」と述べていたが、これを受けて宇治原史規は検察の見立て通りの自白を取らなくてはいけない雰囲気があるのはテレビなどで感じると述べる。清永聡は検察にも正義があり、特に被害者のいる事件では被害者の代わりに罰することが必要と考えているとし、袴田巌さんの事件を例にし、事件は4人が殺害されており、犯人を捕まえて罰しなければならないとしつつ、それでも冤罪となる人物を罰してはならないとした。そのうえで第三者機関の必要性、再審制度の見直しが必要だとした。また法学部出身の宇治原史規は裁判などに関して厳格なもので誰が裁いても同じ結果になると考えていたが、人によって違う結果がでることに驚いたと当時を振り返る。裁判官によって考え方の違いが出るものに関して、清永聡は同性婚に関する集団訴訟を例に出す。各地の地方裁判所では同性婚を認めないことが違憲か合憲かと判断が別れている。ただ高等裁判所は違憲と判断し、全国的にも違憲であるという判断に流れつつある。今後は国会でこの問題を話し合うことが大切だとした。国会でこの議論が進まないことに関して相澤祐子は与党支持者の反対のあるテーマは議論が進みにくいと現状を述べ、裁判所は新制度を作れず憲法上での判断をするしかないなどと述べた。同性婚の問題に関して宇治原史規はデリケートな問題だが、こうした問題をしっかりと議論し着地させる方向に持っていかなくてはとする。山之内すずは同性婚に関する意見を述べるにあたり怖さがあるなどと話した。