和歌山のパンダ4頭返還 来年 日本のパンダゼロへ

2025年5月4日放送 8:39 - 8:44 TBS
サンデーモーニング (一週間のニュース)

パンダの人気の高さは見た目。なぜ白黒模様になったのか。生息地である中国・四川省の山は冬の時期、水墨画のような雪景色になる。そこに溶け込んで身を守りやすくするのに都合が良かった。さらに耳が黒いのは冷えやすい体の先端が太陽からの熱を吸収しやすくするため。目の周りが黒いのは模様の違いで、互いを見分けるためなどと考えられている。パンダは希少動物のため、国際取引が禁じられていて、1990年代以降は繁殖目的で貸し出されるようになった。費用はオス・メスのつがいで年間1億5000万円。パンダ外交の始まりは1941年、アメリカへの贈呈だった。この頃、日中戦争の最中でアメリカの支援を取り付ける狙いがあった。日本に初めてパンダがやって来たのは1972年、日中国交正常化の年で友好の証として贈られた。日中関係が良かった80年代には10頭のパンダが来日。その後、繁殖目的になって数が絞られたこともあって減少。2011年には2頭となった。国内で赤ちゃんが生まれることもあったが、2012年に尖閣諸島をめぐる対立で日中関係が冷え込み、2013年に習近平体制になって以降は1頭も来ていない。そして来月、和歌山県のアドベンチャーワールドの4頭が変換され、来年2月には東京・上野動物園の2頭も返還期限を迎える。このまま行けば、54年ぶりに日本からパンダがいなくなる。一方、習近平氏は世界各国でパンダ外交を戦略的に多角化しているという。近年はアジアやヨーロッパの国々にも貸し出しており、一帯一路とも重なっている。専門家はアメリカと対抗できる経済圏をつくることを目指す国際戦略の表れと指摘。日本に新たにパンダがやって来るかどうかについては日本政府の対中政策や民間のパンダの歓迎ムードなどを見ながら判断されるだろうとしている。加藤登紀子はすぐに次のパンダを迎えたいなどと話した。


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