情報7daysニュースキャスター (特集)
警視庁高尾署の山岳救助隊に密着。今、低い山、低山での遭難が増えている。登山ブームということもあり、去年、全国の遭難者数は過去最多を記録。全国の山岳遭難者数(2023年):3568人(統計開始以来最多/警察庁HPより)。山が多い長野県が最多だが、2番目はなんと東京都。長野県302件、東京都214年、北海道212件。中でも特に多いのが高尾山。標高は599mと低く、誰でも簡単に登れるというイメージの高尾山だが侮ってはいけない。去年の遭難者数は富士山の97人を上回る133人。高尾山には7本の登山道がある。ケーブルカーを使い、40分ほどで山頂に行けるルートもあれば、麓から登るという本格的な登山道もある。その山中では1年365日、警視庁高尾署の山岳救助隊が活動。隊員歴14年の神藤俊也巡査部長をはじめ、高尾署にはおよそ20人の山岳救助隊員がいる。活動拠点は山の麓にある高尾下駐在所。山岳救助隊といえば遭難者を救助するというイメージだが、大都会東京にある高尾山の場合、緊急通報にもさまざまなものが。無言の通報が入り折り返してもつながらないケースも。最近のスマホには自動通報機能がついていて、登山中の振動や衝撃で知らないうちに通報しているというケースもあるという。息つく暇もない山岳救助隊だが、その仕事を増やしているのが、高尾山を甘く見て遭難やけがをしてしまう人たち。日没が近い午後4時半ごろにTシャツ、短パン、サンダルで登り始める人や、下駄などの軽装で登山し、遭難してしまうというケースも多いという。