news every. 大逆転家族!
斎藤キャスターがやってきたのは東京都板橋区。市ヶ谷弘司さんは空調服の発明者。夏の大ヒットアイテム、今年はすでに売り上げ70億円を超えている。弘司さんが会長を務める空調服は社員60人。斎藤キャスターが初の空調服を着てみた。空調服は空気を取り込むことで、汗が蒸発し、体の熱を奪うという仕組み。弘司さんは元々大手電機メーカーの技術者だったが、ブラウン管テレビの検査装置を作る会社を作り独立した。しかし、液晶テレビの普及で業界が衰退、別の事業を模索していた。そんなときに、高層ビルの建設現場を視察中に建物が増えればエネルギー消費も増える、地球温暖化を防げないかと考えた。弘司さんは地球に優しい冷房装置を試行錯誤する。打ち水をヒントに開発したの空調服。水を入れたボトルとファンがあり打ち水を再現してみたが、びちょびちょになってしまった。水を使わずに人間の汗を冷やそうと考え、PC用の小型ファンのみをつけてみたが、課題は風力の弱さ。息子さんのアイデアでファンをサイズアップすると風力がアップして、2004年に製品化した。1億円をかけて工場を作り準備したが、一時的に話題となり7000着を販売したが、故障などで約5000着を回収することになった。資金はゼロになり、追加融資もストップと倒産の危機にまでなった。さらに、空調服を使っていた男性のファンが突然止まってしまいその妻からお怒りの電話があった。謝罪するために弘司さんは使用者本人に電話をすると、何度も熱中症になっていたが空調服を着てから倒れなくなった、あきらめずにがんばってほしいと激励の言葉をもらった。これをエネルギーにさらなる改良を誓った。技術面を担当する胡桃沢さんと一緒に限られた資金で二人三脚で性能アップに取り組み、201
1年に改良版が完成した。年々売り上げを伸ばし、今年はすでに70億円を超える大ヒット商品となった。会社では他にも、ランドセル用の空調パッドなど様々な製品を開発している。