NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
アメリカのトランプ大統領は3日、メキシコのシェインバウム大統領と電話会談し、アメリカが4日から課すとしていたメキシコに対する25%の関税措置について発動を1か月間停止することで合意したと発表した。またカナダのトルドー首相はトランプ大統領がカナダに課すとしていた25%の関税措置について発動を少なくとも30日間停止されることになったとSNSで表明した。トランプ大統領はメキシコのシェインバウム大統領との電話会談でメキシコからの製品に4日から課すとしてきた25%の関税措置について発動を1か月間停止することで合意したと表明した。その上で「フェンタニルや不法移民の流入を阻止するためにメキシコは恒久的に兵士1万人を国境に配備することに合意した」と述べた。トランプ大統領は閣僚レベルの交渉を行い、みずからもシェインバウム大統領とともにこの交渉に参加して「2か国間の取り引きをまとめることを楽しみにしている」としている。またシェインバウム大統領も3日、記者会見を開き、アメリカとの国境に国家警備隊1万人を配置することや関税措置の発動を1か月間停止することで合意したと述べた。トランプ氏との電話会談の中でシェインバウム大統領は一定の条件を満たせば関税がゼロになる、アメリカ、メキシコ、カナダで締結している現在の貿易協定については「中国や世界のほかの国々と競争していくうえで最善の道だ」として両国の通商担当どうしで事態の解決のために協議を行うべきだと提案したということだ。また、トランプ大統領は記者団に対し、4日から中国に10%の追加関税を課すとした措置などを巡って「中国とも恐らく24時間以内に話すことになるだろう」と述べた。一方、カナダのトルドー首相は3日、アメリカのトランプ大統領が4日からカナダに課すとしていた25%の関税措置について「発動が少なくとも30日間停止されることになった」とSNSで表明した。