兼近&真之介のメシドラ (兼近&真之介のメシドラ)
撮影許可をもらうため、小澤酒造の事務所で聞いたら許可をしてくれた。東京・奥多摩の地酒・澤乃井を醸造する。創業320年以上。酒蔵だけでなく、カフェや料亭なども運営する老舗。カフェオープンするまで時間がかかるので、酒蔵を見学させてもらうことに。杉の葉で作られた酒林は、新酒が出来たことを知らせる役割を担っており、緑色の酒林が吊り下がると新酒が出来た合図。杉の葉の枯れ具合で酒の熟成具合がわかる。蔵自体が分厚い土壁でできており、電気がない時代でも涼しい温度を維持できるように外気温が中に伝わりにくい設計になっている。今でも空調が入っておらず、夏場でも25度程度を維持できるという。東京でもこだわったお酒が造られていると広めるため、約50年前から無料で酒蔵見学を実施。この見学の目玉は、320年以上続くお酒造りの原点を見せてもらう。お酒を仕込むときに使用する仕込み水が見られる。トンネル状の井戸になっていて、奥行き140m程度引っ張られている。約180年前手堀りされたという。湧き水はお酒造りに最適なまろやかな中硬水。東京の名湧水にも指定されている。