国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL
今年3月の世論調査で共和党支持者と民主党支持者に「基本的なファクトについて合意できるか」聞いたところ、「合意できない」と答えた人がいずれの党も約8割に上った。トランプ大統領を支持しない人は「ファクトチェックは必要」などと話し、トランプ氏の支持者は「ファクトチェックは政治的に偏っていて信用していない」と話していて二極化してきている。こうした状況にアメリカのファクトチェック団体は危機感を強めていて、最近ではトランプ氏が公的な統計データそのものにも疑問を呈しており、こうした動きが加速するとファクトチェックを行う際の判断材料となる情報が得られなくなるという懸念も出てきてる。団体は「何をファクトチェックするか」にも注意し、保守派とリベラル派双方の発信を検証し、検証プロセスを公開して信頼を得られるようにしているという。誰もが自分の思想に合致した意見のみを信じるようになると社会の分断は避けられず、異なる意見を持つ人との交流が減っていく可能性がある。