いいいじゅー!! (いいいじゅー!!)
今回の舞台は岡山・美作市。宮本武蔵駅や湯郷温泉がある。中右手集落では住民の半数以上が右手さん。丸山耕佑さんは7年前に東京から移住した。一級建築士の丸山さんは、空き家だった民家の蔵を改修しサウナを作った。蔵サウナの母屋は民泊施設にした。5年前にオープンし、これまでに1000人以上が訪れている。丸山さんの自宅は民泊施設から徒歩1分。家の主は飼兎のせっちゃん。約200平方メートルで家賃は2万円。妻・由里子さんは夫の建築への目線についていけないことがある。移住したのは、東京時代に応募した駅舎の建築コンペがきっかけだった。提案は最終選考まで残ったものの落選。建築家として一からやり直そうと東京の設計事務所を辞めた。小さな集落で大事にされる建物を手掛けたいと2016年に中右手集落に移住した。
中右手集落に丸山さんが建物と人々の暮らしを実感した場所は、ミツマタを蒸す小屋。ミツマタは和紙の原料で、小屋は暮らしと一体となった建物になっている。冬の時期、建物の主・忍さんは、夜明け前から何時間も薪をくべ続ける。丸山さんは民泊施設に再び手を加えようとしている。民泊の母屋はかつて養蚕を営んでいて、1階で養蚕、人が生活する2階を温め、屋根裏はかやを貯蔵し煙で乾燥させていた。煙抜きを開けると、蚕のまゆのようなものが見つかった。大家の右手信幸さんでさえ知らないことが多かった。