スーパーJチャンネル なるほど!ハテナ
随意契約の備蓄米放出から約3週間、都内のコメ店を取材すると栃木県産のコメは5kgで3780円。福島県産のコシヒカリは税抜きで4000円を下回っている。そして目立つのが、”値下げ”の表示。業者間で直接行うスポット取引で大きな動きがあったと言い、随意契約のコメが流通し買い手が減ったため、新潟県産コシヒカリは5月8日の時点では60kgあたり約5万円だったものが、6月19日には3万円台中盤と3割程安くなっていた。新潟県産コシヒカリの価格が下がると、他の銘柄も連動して下がるという。新潟県でコシヒカリの生産をする宮内さん、年間420tを生産し8割がコシヒカリとのこと。生産する立場として、最近のコメ価格については”適正価格”で何よりも”売れる事”が重要だと言う。きのう農水省が新たに発表した、コメ5kgあたりの全国平均価格は4046円。地域別だと、北海道・信越は3000円台で関東から西の地域ではまだ平均価格が4000円を超えている状況。
きょう東京・練馬のスーパーでは、店頭に並ぶコメは4500円を超えるものが目立った。一方、同じコシヒカリでも千葉県産は500円以上安くなっていた。アキダイでもスポット取引で仕入れたコメだという。徐々にではあるものの、小売の現場もコメ値下がりの流れは感じている。スポット取引での価格の低下が見られる中、今後の通常の小売価格について専門家に話しを聞くと、消費者が”どれくらい払えるか”がスポット価格の動向に直接影響している、スポット取引後約2週間で店頭へ影響が出るとのこと。