挑戦!新幹線で運ぶ“朝どれ”

2025年2月20日放送 4:37 - 4:44 TBS
THE TIME’ TIMEレポート

今月7日、大阪駅直結の商業ビルで開かれたJRの物産フェア。その日水揚げされた山口県のクルマエビや愛媛県のカワハギなど、新幹線を使って全国から運ばれた特産品が並んでいた。JRグループ6社は新幹線で人とともに食材なども運ぶプロジェクトを進めていて、その一環として開催された。JR西日本の西紗都子さんは全国を飛び回り、新たな可能性を探ってきた。先月、西さんたちはフェアに向け、JRグループ各社とのオンライン会議に参加していた。エリアをまたいだ輸送となるため、連携は不可欠だ。新幹線の到着時刻や品目を入念に確認。速さという点では飛行機には及ばないものの、大都市の駅に直接乗り入れることができるのが新幹線の利点。この優位性を生かし、これまで産地でしか手に入らなかった商品を届けるのが使命だ。
先月下旬、西さんは福岡県久留米市にある農園「よっちゃんファーム」へ。福岡県のブランドいちご・あまおうを極限まで熟した状態で収穫し、朝どれの新幹線輸送に挑むためだ。あまおうの特徴である程よい酸味は収穫から時間が経つと薄れてしまう。良く熟したものを収穫し、すぐ運ぶことで産地と同じ本来の味が楽しめると考えた。しかし、熟すほど衝撃には弱くなる。そのため、これまで県外にはほとんど出回っていないという。揺れが少ない新幹線輸送のメリットを最大限活かす方針だ。1粒ずつ独立したパックに詰め、その日のうちに実際の輸送と同じ手順で運んでみることに。約3時間後、無事に新大阪に到着し、その足で大阪のホテルに向かった。狙いは将来的な販路の拡大。試食してもらい、いちごを使ったデザートを試作してもらうことになった。
物産フェア当日、新大阪駅では新幹線から次々荷物が下ろされ、その中にはこの日の朝に収穫したあまおうも。1日90個限定・1粒550円で販売された。日本を縦断する新幹線網を使った輸送手段、JR西日本は今後グループ各社と連携し幅広い分野に活用していく方針。


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