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半導体メーカー「ラピダス」の新人エンジニア・石原奎太さんを取材。ラピダスは、トヨタ自動車など日本の大手企業8社の支援も受け誕生した。2027年までに最先端の半導体の量産を目指している。半導体はスマートフォン、家電、自動車などを動かす頭脳として使われている。日本の半導体は世界シェア50%台を誇っていたが、「半導体の高性能化」という波に乗り遅れ、今ではシェア10%程と低迷。米国、韓国、台湾などの企業に後れを取っている。日本政府は最先端半導体が日本の経済成長を左右するとして、これまでラピダスに9000億円超の支援を決定。国家プロジェクトとして官民一体で挑んでいる。石原さんはIBMの研究開発拠点に向かった。ラピダスは、最先端半導体を作る技術をすでに保有しているIBMと米国で共同研究を実施。約140人のエンジニアを派遣している。石原さんもここに派遣されたエンジニアの1人だ。難解な専門用語が飛び交う会議が行われていた。
この日、石原さんはラピダスとIBMの合同会議に参加した。石原さんは周りの議論に圧倒され、メモを取る事で精一杯の様子だった。言語と知識の壁に直面していた。今回、2ナノ半導体の実物を見せてくれた。2ナノ半導体は次世代の半導体で自動運転等に必要不可欠なものだ。2石原さん達はナノ半導体の大量生産を目指している。箱の様な機械が大量生産成功の鍵を握っている。専門家からは量産に向けた課題を指摘する声が挙がっている。ラピダスの福崎勇三さんによると、計画は順調なのだという。