ワールドビジネスサテライト (ニュース)
海の上に風車を設置して発電する「洋上風力発電」。再生可能エネルギーの切り札と期待されているがこれに今日大きな動きがあった。三菱商事が会見を開き、建設を計画していた国内3か所の洋上風力発電事業からの撤退を発表した。政府のエネルギー戦略に影響を与えるのは必至で波紋が広がっている。理由としてあげたのはコストの増加で入札時に見込んでいた金額と比較し、建設費用は2倍以上の水準にまで膨らみ、世界的インフレや風車メーカーの値上げなどで採算が取れる見込みがなくなったと説明した。三菱商事は2008年からオランダやベルギーで洋上風力事業に参画するなど豊富な実績を持つが、日本は投資の回収が難しいという。政府は今後地元自治体の意見などを踏まえ、事業者を再公募する方針だが今後計画の見直しを迫られる可能性もある。
