サンデーモーニング (ニュース)
月曜日、急きょ会見を開いたのは岸田内閣で総務副大臣を務めた自民党の田畑裕明議員。安倍派に所属した、いわゆる裏金議員だったが先の選挙で5回目の当選を果たしている。釈明に追われている新たな疑惑とは幽霊党員。実体のない自民党員、幽霊党員が発覚したきっかけは党員になった覚えのない男性のところに自民党総裁選の投票用紙が送られてきたことだった。実在しない家族らの名義でも送られてきたという投票用紙。富山市内で少なくとも77枚にのぼる。なぜ、本人が知らぬ間に自民党の党員にされてしまったのか。JNNが入手した田畑議員と支援者の電話でのやり取りの録音から実態が浮かび上がってきた。この会話からうかがえる構図について。企業から田畑氏が代表を務める政党支部に行われた献金を党員登録に必要な党費に充て幽霊党員をでっちあげたとみられている。電話での説明について、田畑議員は「音声は私自身の声だと認識している」とコメント。田畑氏側が幽霊党員をでっち上げる必要に迫られたとすればなぜか。「党員1000人獲得」という自民党議員へのノルマが背景にあるのか。企業・団体献金を巡る新たな疑惑が浮上する中、政治とカネに関する法改正に向け木曜日、改革案を取りまとめた自民党。だが殆どの野党が廃止を求める企業・団体献金について改革案に盛り込まなかった。