ウェークアップ (ニュース)
衆院選について田崎史郎が解説。衆院選で与党は大敗し、小泉選対委員長は辞任した。石破総理は首相指名選挙で再選される見通し。決選投票では相対多数が選ばれるので、石破総理は数があるが、森山幹事長は来週の木曜に自民党の両議員総会が開かれ、厳しい声が上がることが想定される。投票日の4日前に自民党の非公認候補に2000万円を配ったことが明らかになっており、森山幹事長の責任が問われることがある。自民党は政権を維持することが目的なので石破総理を下ろす動きは取らないとみられる。
各党の獲得議席数は、与党は自民党191、公明党24、合わせて215議席で過半数に達しなかった。野党は立憲民主党148、日本維新の会38、国民民主党28。この結果を受けて、今後カギを握るのが国民民主党。国民民主党は、令和4年度予算案に異例の賛成をしており、与党に接近する姿勢を示した。国民民主党の今後のスタンスについて。与党への連立入りについては、先月29日、玉木代表は「欲しいのはポストではない、連立入りすることはない」と否定的な考えを示した。野党への政権交代への協力については、玉木代表は「1回目も2回目も玉木雄一郎と書く」と、野田代表が総理指名選挙で呼びかけているものの、自分の名前を書くと主張。国民民主党が取るスタンスは部分連合=パーシャル連合とみられる。石破総理大臣は政策ごとに協力を呼びかける考え。玉木代表は「与党が過半数を割った状況で、いま政権に求められるのは、多くの声に耳を傾けること」と強調している。自民党は国会内での勢力を増やそうとしている。国民民主党が掲げる政策の1つ「年収103万円の壁撤廃」について自民党はある程度の引き上げには応じると見られる。
今後の政治日程。今月11日、特別国会召集され首相指名選挙が行われる。今月中に、自民党と国民民主党による党首会談が行われる。来年夏には参議院選挙が行われる。きのうのウェークアップの取材に対し、国民民主党・玉木代表は「来年の参院選に向けた公募を開始。年内に選挙のお礼も兼ねた新しい人材発掘の全国キャラバンをしたい」と話した。森山幹事長は今週、維新の幹部に2回電話して協力を要請している。来年の夏の結果によっては自公の連立に維新と国民が入る可能性もある。